「温活」という言葉をよく聞くようになりましたが、みなさんは自分の体温のことを意識していますか?
体調管理と聞くと、栄養摂取や十分な睡眠をイメージされる方が多いと思います。しかし、体を温めることは、免疫力をUPし、体の調子を整えるうえで大事な要素のひとつだといえます。
体温が高い人はかぜをひかない?
実は、免疫力と体温は密接に関係しています。
理由ははっきりとわかっていませんが、ヒトの体温は36.5℃程度が生命維持をするのに適しているといわれています。
そして、体温が下がると免疫力も下がり、体温が上がると免疫力も上がることがわかっています。
たとえば、かぜをひいたときに熱がでるのは、体温をあげて免疫力を高めることで、ウイルスや細菌と戦うための防衛手段といえます。
さまざまなウイルスや感染症が流行している昨今、手洗い・うがいの徹底やマスクの着用も大事ですが、ご自身の平熱を高く保つ工夫もしてみてはいかがでしょう。
ダイエットにも効果あり!
体温があがると、体の基礎代謝もアップするといわれています。
内臓を温めると、血行がよくなるので、むくみや冷え性が改善するほか、消化機能がUPするので、老廃物を排出する効果が高まります。また、同じ食事量だったとしても、基礎代謝があがることでそれを効果的に消費できるので、ダイエット効果も期待できます。
体を温めるには?温活に効果ありな習慣3つ
入浴
入浴をすると、血管が広がるので、血行促進や、それによる老廃物・疲労物質の除去などが期待できます。
また、自律神経を整え、睡眠にも効果があります。
人が眠気を感じるのは、体の深部の体温が下がったときだといわれています。
入浴して体の芯まで温まれば、その後少しずつ体温が下がっていくときに眠気がくるので、ぐっすり安眠できるというわけです。
忙しい日々に追われているとシャワーだけで済ませてしまうことも増えてしまいがちですが、たまにはお湯につかって体の疲れをとってあげるのもいいですね。
なお、理想的な入浴のタイミングは、寝る2時間くらい前がいいといわれています。
適度な運動
基礎体温をあげるには、筋肉量を増やすのも効果的。
筋肉を使うことで熱が生みだされるので、体温を高く保つことができます。
女性は比較的筋肉量が少ないので、毎日軽いウォーキングをするなど適度な運動を心がけ、筋肉量を保つことで代謝をあげるのはいかがでしょうか。
白湯
白湯とは、ひと言でいえばお湯のこと。
「朝起きたら一杯の白湯を飲むといい」といわれますが、白湯を飲むことで、内臓が温まり、全身の血行が良くなります。
白湯に少量のショウガを入れるのがおすすめです。
ぽかぽか食材の代表格でもあるショウガは、生のまま入れると手足などの末端を、加熱したものを入れると体の芯から温めてくれるとされています。
ひとつでも習慣にとり入れて温活スタート
免疫力アップやダイエットにおすすめの温活。
方法もさまざまなので、ぜひ日常生活にひとつ、簡単な方法からでも、体温を高める習慣を身につけてみてはいかがでしょうか。